支払いが2ヶ月先の請求書を現金化したい。急にお金が入り用になった時に使えるファクタリングサービスはこれまで主に企業相手のサービスが主流でした。
そんな中登場したのが個人事業主向けのファクタリングサービス「FREENANCE/フリーナンス」です。GMOグループが手掛けるフリーナンスとはどういったサービスなのかご紹介していきます。
ファクタリングサービスとは?
ファクタリング(factoring)とは、未回収の売掛金に対して、買取もしくは保険のように保証をかけて、債券を確実に現金化する為のサービスです。従来は、B2B取引における現金化・保証が主流で、債券を手数料を取って買い取る「買取型ファクタリング」と、信用の低い取引先の倒産・未払いなどがあった際に債権を保証する「保険型ファクタリング」の2種類がありました。
フリーナンスは買取型ファクタリング
対個人向けファクタリングサービスであるフリーナンスは、現在のところ「買取型ファクタリング」です。仕組みは以下の通り。
- フリーナンスに登録・口座を開設
- 現金化したい請求書は、取引先からの振込先をフリーナンス上の口座に指定する
- フリーナンスに請求書の即日払いを依頼すると審査が入り通過したら3-10%の手数料を差し引かれた金額が自分の銀行口座に入金される
フリーナンスは手数料収入を得て、ユーザーは急場をしのぐ現金を手に入れる。これがフリ-ナンスの買取型ファクタリングサービスです。
勿論、フリーナンスの会員登録に年会費・口座維持費といった費用は一切かかりません。全て0円です。
※請求先が個人の場合、買取サービスは使えません。
※即日払いは当日午前11時までに提出した請求書が対象です。
期日超の債権は買い取らない点に注意
請求書の買取サービスと言うと、フリーランスの問題でよくある取引先から難癖をつけられてギャラを未払いされた時の保証のように感じるかもしれません。しかし、「支払期日を過ぎているのに入金されなかった!」といったトラブル発生時の請求書を買い取ってくれるわけではありません。
あくまでも、まだ支払期日が来ていないものが対象です。即日払いを利用するには、あなた自身の与信と同時にGMOが提携する保証会社を使った取引先の与信審査も入りますので、信用度が低い取引先が相手の場合、即日払いそのものを利用できないケースもあります。
フリーナンスのファクタリングサービスは、現在のところ本当に急なアクシデントに備える為の備えといった意味合いが強いでしょう。
全ての請求書を登録する必要はない
フリーナンスがファクタリングサービスを行っているからといって、当然全ての請求書を即日払いにする必要は全くありません。手数料が差し引かれて損をするわけですから、むしろ通常は使う必要のないサービスです。
では、それでもフリーナンス上に口座を開設するメリットとはなんでしょう。
即日払いがメインじゃない?フリーナンスのメリット
駆け出しの頃ならともかく、すでにある程度の実績を重ねているフリーランスの方であれば、このようなファクタリングサービスは本来必要ないでしょう。資産管理やキャッシュフローの管理も自身の仕事の内と捉えているはずです。
ファクタリングはフリーナンスのサービスの内の一つであり、その他にある以下の二つが実は大きなメリットです。
- 最高5,000万円の損害賠償保険 あんしん補償
- フリーナンスの信用度を数値化する 与信スコア
あんしん補償は掛け金0円!?
あんしん補償は、フリーランスが業務中に自身がケガをしたり、取引先の器物を破損してしまったり、第三者へ何らかの損害を与えてしまった等、本人の過失が無いアクシデントが発生した際に発生した損害を補償してくれる保険制度です。
驚くべきは、この保険にはフリーナンスに会員登録するだけで、タダで入れるという点です。
あんしん補償の詳細については、下記ページで詳しく解説しますが、トラブルに巻き込まれた時に守ってくれる物が無いフリーランスにとって、こういった保険は非常に大切。これだけでもフリーナンスを利用する価値があると言えそうです。
注目すべきは与信スコア
また、もう一つのサービスの目玉が「与信スコア」です。
フリーナンスに登録すると、その利用状況に応じて上記のように個人に「与信スコア」が付きます。これまでフリーランスの大きな悩みの一つが、企業からの信用度の低さでしたが、目に見える形で信用度を数値化する事で、後々の仕事の獲得に大きな貢献をする可能性があります。
与信スコアについては下記記事にて詳細を解説しています。
サトシ